10代後半から20代前半まで、北海道の牧場に住み込みでサラブレッドの育成の仕事をしていました。馬の体調管理やエサやり、ブラッシング、厩舎の清掃、それと調教の仕事です。朝5時~20時頃までの勤務で休みも少なく大変でしたが、とてもやりがいのある仕事でした。ですが、調教では落馬することが多く、脳震盪や骨折を何度も経験し入院することもありました。6年近く続けましたが、体力的に限界を感じ、地元に戻り建設業に転職しました。
建設業の仕事もやりがいのある仕事だったのですが、徐々に「人と直接触れ合う仕事をしたい」と思うようになり、一念発起して普通二種免許を取得してタクシー会社に転職しました。
タクシーは車内の狭い空間で、お客様との距離も近い仕事です。目的地まで安全に運ぶことが重要ですが、お客様との会話にも意識をして、短い時間をいかに楽しく過ごしていただけるかということを心掛けました。タクシーの仕事は自分に合っていて、思っていた通り、人とのコミュニケーションはとても楽しい仕事でした。お客様に指名していただくことも多く、自分が認められている、役に立てている、転職して良かったと実感しました。
タクシーの仕事は待機時間の長い仕事です。館山駅前で待機する時間が多かったのですが、大体10分おきくらいに路線バスや高速バスが乗り入れてきます。タクシーの車内から「かっこいい、大きなバスを運転したい」と憧れを持つようになり、いつかバスの運転手になりたいと思うようになっていきました。