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日東交通採用情報

矢部美文

高速バス運転者

1999年入社


プロフィール

矢部美文

Yoshibumi YABE
59歳
高速バス運転者 | 1999年入社

入社からこれまでのキャリア

→</span >1999年鴨川日東バス入社 鴨川営業所 高速バス運転者

「お客様を観察し、お客様に寄り添った接遇を心掛ける心優しい空手家」

バス運転手になったのは漫画の影響?

私の弟と甥っ子も高速バスの運転手を務めています。

昔から車の運転が好きで、高校を卒業してからはトラックの運転手をしていました。勤務先の生コンの会社では、運転手の仕事から降りて品質管理の検査員の業務担当になったのですが、やはり運転の仕事に就きたいとの思いからダンプの運転手になりました。しかしダンプはかなり景気に左右される仕事で不安定でしたので転職しようと思い立ち、いわゆる一発試験で大型二種免許を取得しました。当時はこの辺りで大型二種免許を取得できる教習所はありませんでした。結局7回試験を受けることになりましたが(笑)

実はバスの運転手には子供の頃から憧れていました。父親が日東交通の運転手でしたので、その影響がかなり大きいです。私が生まれた昭和40年頃から私が入社した頃まで勤務していました。子供の頃には、よく私たちきょうだい3人が父親の運転するバスに乗っていました。とても楽しい思い出です。先日、家で昔のビデオテープを整理していたら、妹が撮影したと思うのですが、笑顔の父親と妹がバスと一緒に映っている映像が出てきました。その映像を甥っ子が編集してくれ、私のスマホにも保存してあります。

それとダンプの運転手時代によく読んでいた「ころがし涼太」という漫画の影響も少しあります。主人公は元暴走族のバス運転手。喧嘩っ早いけど、女性にめっぽう弱いというコメディ漫画です。コミックも30巻くらいまで出ていて、竹内力が主演で映画化もされています。撮影は富津公園でされたみたいですから、日東交通にも縁がある漫画です。

インタビュー

お客様からの感謝の手紙を今でも大切に保管

バスの運転手はいい加減な気持ちではなれないと実感しています。

それまでは物を運んでいましたが、今は人を乗せることが仕事です。これは全く違います。それとお客様から「ありがとう」と声を掛けていただきます。自分はこの人の役に立っている、お客様の役に立ちたいと思って仕事をしています。

先日も高速バスをご利用になった高齢の女性の方がいらっしゃいました。その方は高速バスを利用したのが初めてで、降車の仕方が分からず降車バス停を行き過ぎてしまいました。どうも様子がおかしかったのでお客様に声を掛け、次のバス停で降車してもらいました。娘さんが降車予定のバス停で待っているということだったので、私も一緒に降車し、娘さんの携帯に連絡を取り、事情を説明し迎えに来てもらうことになりました。後日その方からお礼にと営業所宛てにみかんを贈っていただきました。

それと数年前ですが、若いお母さんが赤ちゃん連れで乗車したことがありました。赤ちゃんがぐずっていて、あやしても泣き止みませんでした。その方は周りをずっと気にしている様子で、申し訳なさそうにしていました。お客様が降車した際に、私も一緒にバスから降りてベビーカーを出して「気にしなくて良い。自分も同じような経験がある。また利用してください」と声を掛けました。目に涙を浮かべていらっしゃいました。後日、営業所にお礼の手紙をいただきました。そこには「周りに迷惑を掛けていると感じ、本来の降車予定のバス停よりも前に降りた。運転手さんに慰めてもらい嬉しかった。将来、子供には運転手さんみたいな大人になってほしい」と書いてありました。とても嬉しかったです。その手紙は今でも取ってあります。

色々経験して、最近はこれまで以上に人の気持ちを考えること、お客様に寄り添った接客が出来るようになってきていると感じます。他社の高速バスを利用する際には、運転の仕方を注意深く見ています。ブレーキの踏み方、車間距離、車線変更の仕方など、取り入れられることは吸収して運転に生かしています。また当社の他の運転手のバスに乗った時には、降車の際に運転席で立って一人ひとりの顔を見てお礼の言葉を伝えていました。これはマニュアルにある訳ではないのですが、私も今では同じようにしています。

プライベートでは空手の指導員をしています。空手は高校1年の時から続けています。先日も小学校1年生から指導している女の子が中学2年生で黒帯を取得することが出来ました。空手を通じてということもありますが、お客様がどんなことを考えているか、どんな気持ちかを考えて仕事をしています。空手は相手との心理戦です。相手をしっかり観察することがとても大切です。間合いだけではなく、目線や呼吸も大事なポイントです。これはお客様をしっかり観察し、お客様に寄り添った接遇につながっています。

これからも人の役に立つ仕事を続けていきたい

バスに乗るのが楽しいです。仕事が楽しい。

これからもできる限り、身体が健康な限り、この楽しい仕事を続けていきたいです。65歳が定年退職ですが、その後も嘱託社員として働きたいです。
お客様から「ありがとう」と感謝されますが、逆にこちらが「ありがとう」です。子供が運転手さんみたいな大人になって困ったと言われないように(笑)、これからも人のためになれる、人の役に立つ仕事をしっかりと務めていきたいです。

インタビュー

(2025年6月27日インタビュー)

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