それまでは公務員として60歳で定年退職し、その後5年間は再任用として勤めました。65歳と言ってもまだまだ働けますし、体も健康です。65歳からのことを考えた時に、これまでと同様に社会に奉仕して地域に貢献できる仕事がしたい、それと昔から車を運転することが好きだったこと、バスの運転手不足が社会問題になっていて、このままでは交通インフラが廃れてしまうということを考えた時に、自然とバス運転手になることが浮かびました。親族には2人バスの運転手がいましたし、子供の頃にはよく日東交通のバスを利用して愛着がありました。それらを一つひとつ結びつけると、再就職は日東交通でバス運転手だとなった訳です。
20代の頃に仕事で大型免許を取得して、マイクロバスで職員送迎の仕事を3年間していました。ですが、その後は大型に関してはほぼペーパードライバーで、年に1回くらいマイクロを借りて身内で遠出する時に運転するくらいでした。もちろん物流などの業務経験もありません。そんな運転歴でもバスの仕事ができるのかと不安でしたが、会社の大型二種免許養成制度は65歳までOKということと、未経験でも就職できるということでしたので、思い切って応募することにしました。
合宿は長野県の駒ヶ根自動車学校です。長野県はかなり遠いので大変だなと思っていましたが、私が入校したのが4月9日で、ちょうど高遠城址公園で有名なタカトウコヒガンザクラが満開の時期で最高でした。教習所も桜が綺麗でしたし、合宿所のシングルルームはとても清潔で食事もおいしかったので、食べ過ぎて太って帰ってきたくらいです(笑)。とても良い環境で免許を取らせてもらいました。